ディセンデンツのアルバムは、どれもひとつの「事件」だ。1978年に結成された彼らは、初期作品の時点ですでに歴史的な存在となり、その後のすべてのリリースによって「ディセンデンツ」という概念をさらに研ぎ澄ませてきた。パンクであり、ポップで、ノイジーで、夏の匂いがして、心からの感情に満ち、反抗的で、思春期的でありながら賢明でもある――ディセンデンツのサウンドは決して色あせない。高い評価を受けたドキュメンタリー映画『Filmage』によってバンドの全史は語られたが、新作音源が発表されるのは実に12年ぶりだ。そしてついに、待望のニュー・アルバム『Hypercaffium Spazzinate』が届けられる。
『Hypercaffium Spazzinate』は、1996年の『Everything Sucks』以来となるエピタフ・レコードからのリリースであり、2010年に長期の活動休止を終えてライブ活動を再開した後、形を成し始めた。当時、バンドは強い結束を保ちながらも、それぞれ別々の場所で生活していた。シンガーのマイロ・オーカーマン――彼のカートゥーン・キャラクターは、バンドの象徴的ロゴとして知られている――はデラウェア州に在住し、ベーシストのカール・アルヴァレスと創設メンバーでドラマーのビル・スティーヴンソンはコロラド州、ギタリストのスティーヴン・エガートンはオクラホマ州に拠点を置いていた。そのため本作は、楽曲データをやり取りしながら、時折カールとビルの第二の故郷であるフォート・コリンズに集まるという形で、3年をかけて制作された。この長いプロセスによって制作を急ぐ必要がなくなり、結果として彼ら史上でも屈指の鋭いソングライティングが生まれた。
本作は、1982年の記念碑的デビュー作『Milo Goes to College』、あるいはそれ以降のどの作品にも劣らないほどの熱量を持っている。「長年インスピレーションを保ち続けてこられた理由のひとつは、音楽をフラストレーションのはけ口にしてきたことだと思います」とマイロは語る。特に本作では、情熱的で、ときに攻撃的ですらあるボーカル・パフォーマンスを披露している。「レコーディングのたびに声が潰れるほど全力で歌える自由があったことは、僕にとってとてもポジティブな体験でした」。
個人的なカタルシスは、ビルにとっても大きな原動力だ。彼はインスピレーションの源として「人間関係における優先順位や、自分自身の欠陥だらけの心理」を挙げる。「ある意味、ペンを取って、自分の中から吐き出すべきものをすべて書き出すこと自体が最大の達成なんだ。それが結果的にレコードに収録されるかどうかは、正直どちらでもいい」と彼は言う。
歌詞の面でも、『Hypercaffium Spazzinate』はそのタイトルにふさわしい内容となっている。テーマは非常に幅広く、ADHD治療薬の過剰処方と子どもたちへの影響(「Limiter」)、社会的な不器用さや恋愛における拒絶(「On Paper」)、人間関係、職場での不安、インポスター症候群(「Testosterone」)などが描かれる。「『Testosterone』は、常にエゴが強く傲慢な科学者たちに囲まれていた、内向的な自分自身から生まれました」と、長年勤めたデュポン社での分子生物学者としての職を最近離れたマイロは語る。「そういう人たちが上に行くのは、どこでも同じ。だからこの曲は、鼻をほじって座っているだけじゃなく、黄金の輪をつかみにいくために、彼らみたいにならなきゃいけないのかと考える自分自身について歌っています」。
「Feel This」のような楽曲では、アルバムはさらに個人的な領域へ踏み込む。これは、感情的な痛みを即座に麻痺させようとする社会的圧力への反抗を描いた曲だ。「母が亡くなった後に『Feel This』を書きました」と、スティーヴンが書いた曲に歌詞を提供したカールは語る。「彼女が亡くなった直後から、人々は義父に薬を勧めたり、カウンセリングを受けさせようとしたりした。でも、ただ自分自身でその感情を乗り越える時間を与えてくれる人はほとんどいなかった。人生では、特に辛い感情に直面したとき、それを感じないように自分を守ろうとする誘惑がとても強いんです」。一方で、「Victim of Me」(これもスティーヴンとの共作)は、「自分の人生について文句を言うのをやめて、ようやく問題を解決し始める時が来た」とビルが気づいたことから生まれた。
アルバム屈指の感情むき出しの瞬間である「Smile」では、複数の深刻な健康問題を経験し、気落ちしていたビルを励ますために、マイロがペップトークを送っている。「Smile」は、「Full Circle」やアルバムを締めくくるアンセム「Beyond the Music」と同様に、ディセンデンツならではの強い結束を象徴する楽曲のひとつだ。「多くのメンバーが、どこか歪んだ家庭環境で育った。だからこのバンドが、結果的に家族になったんです」とビルは言う。「若い頃、シャワーすらない練習室でみんな一緒に寝ていた時代とは状況は違うけれど、今でも一緒にいる時間が大好きだし、毎回笑顔でステージに立っています」。
ジャケットには、おなじみのマイロのカートゥーンが使われている。今回は「追加のカフェインを合成しようとしている」設定で、頭が実験用フラスコに取り付けられているとマイロは説明する。『Hypercaffium Spazzinate』は、ファンが愛してやまないディセンデンツらしさに満ちた作品だ。「アルバムを作るたびに、ほとんど初めての体験のように感じます」とビルは語る。「オーネット・コールマンの言葉に『曲そのものが領土であり、その曲で何をするかが冒険だ』というものがあります。僕たちは今も、こうした小さな冒険を一緒に続けているんです」。