初めてのクラブ公演を終えた直後、Josh、Sal、Alex の3人は、プロデューサーの Bosco Mann に声をかけられた。彼は彼らの演奏にただならぬものを感じ取っていた。握手と称賛を交わし、そのわずか3日後には、Mann の Riverside スタジオで彼らは初のレコーディングに臨んでいた。
彼らが育った環境には、いわゆる“ソウルディーズ”と呼ばれる音楽が常に流れていた。Alex Garcia と Sal Samano は2019年頃から自宅でリズム・トラックのデモ制作を始め、音楽的な相性を深めていく。2人ともマルチ・インストゥルメンタリストで、Alex はギターからドラムへと軸足を移し、繊細なタッチと独特のグルーヴ感を掴み取っていった。それは後にバンドの音の核となる、柔らかくも強靭なビートとなる。一方 Sal は、複雑に絡み合うグルーヴの中でうねるベースラインを紡ぎ出していった。
2人が生み出すジャムは刺激的だったが、Josh Lane と出会ったことで Thee Sacred Souls の音像は明確に形を成した。Josh は Sacramento で歌を学んだのち San Diego に拠点を移し、軽やかでしなやかな歌声を磨き上げていた。その声は、Smokey を思わせるような詩情や Marvin 的なメロディを軽やかに運ぶ力を持っていた。Alex と Sal のリズムに Josh の声が重なった瞬間、バンドの輪郭は鮮明になり、Thee Sacred Souls が誕生した。
デビュー曲「Can I Call You Rose?」は艶やかなラブソング、「Weak for Your Love」はクールで力強いナンバー。どちらも現在、ストリーミングおよびアナログ盤で楽しむことができる。