The Murder Capital (マーダー・キャピタル)
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The Murder Capitalが語るバンドの歩み、Fontaines D.C.に続く先鋭の音楽観と理想的進化
近年イギリスでロックバンドが勢いを取り戻しつつあるのは周知の通りだが、隣国アイルランドからもニューダッド、スプリンツ、カーディナルスなど注目の新鋭バンドが次々と登場している。このアイルランドの活況の発火点となった第一世代が2010年代半ばに頭角を現したギラ・バンドだとすれば、その火種を育て、現在へと繋いだ第二世代が2010年代末にデビューしたフォンテインズD.C.や、本稿の主役であるマーダー・キャピタル(The Murder Capital)だろう。
2025-02-27

The Murder Capital - Blindness
ザ・マーダー・キャピタルの音楽はとにかく不仕合せだ。 資本主義の終わりより世界の終わりを想像する方がたやすいこの世界で、「殺人資本」もしくは「殺人の都」(注)と直訳できる不穏なアーティスト名のバンドが作る音楽は、何かもの悲しかったり、どこか敗北の雰囲気が漂っている。幸福にはなれないとわかっている。しかし、これはけっして絶望や虚無といった類の音楽ではない。喪失と再生の間で、血を流すように歌い、美しく闘うザ・マーダー・キャピタルの傷だらけで誠実な音楽が私は好きで堪らない。
2025-03-10
